「捨て貼り工法」と「根太貼り工法」ではどんな違いがあるのでしょうか。また、捨貼用フローリングを根太張り工法で施工してもいいのでしょうか。
無垢フローリングには、多様な施工方法があります。以前、「直貼り用フローリングとは・捨て貼り用フローリングとは」でお話しましたが、施工方法により使用できる無垢フローリングは異なります。直貼りをするときは直貼り用フローリングを、捨て貼りをするときは、捨て貼り用フローリングを使用します。適材適所でフローリングを選ぶ、ということです。
直貼り、捨て貼り等、フローリングについて調べていると、「根太張り」というのもよく耳にする(目にする?)ことでしょう。
では、その、「捨て貼り工法」と「根太張り工法」ではどんな違いがあるのでしょうか。また、捨て貼り用フローリングを根太張り工法で施工してもいいのでしょうか。一部、以前のブログと重複する部分もありますが、下記に違いをまとめます。
捨て貼り工法(すてばりこうほう)は、床組の根太に12ミリ程度の下地合板を設置し、その上に無垢フローリングを接着剤と釘を使って施工する方法です。無垢フローリングの施工方法としては最も一般的な工法です。根太の上に下地をすることで、床の構造がしっかりとし、床下からの湿気や冷気等も遮ります。また、床鳴りなどの施工後の不具合の防止にもなります。
一方、根太張り工法(ねだばりこうほう)は、床組の根太に直接、無垢フローリングを貼っていく方法です。根太張り用のフローリングは、本来、針葉樹など長さや幅に継ぎのない一枚ものフローリングを指していたようですが、普通の合板用のフローリングや無垢フローリングで根太張りをしているケースも多いのが現状のようです。
根太貼り工法の場合、303mmないしは455mm間隔で床組に根太を張りますので、根太と根太の間の部分は空洞です。その上に 長さの継ぎ目が来ると強度にかけることから、根太張りにするのなら長さに継ぎ目がないものの方がより良いということになります。
上の写真は、赤松の長尺のフローリングを根太張りしたもの。上階の床が下階の天井となっています。(こちらの商品は、現在弊社では取り扱っていません)
では、捨て貼り工法用のフローリングを根太張りに使用してもいいか。これまで述べてきた内容を踏まえて言えば、使用することは可能です。但し、根太と根太の間の部分に長さの継ぎ目が来ない方が強度は上がると考えられます。
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