【無垢フローリング】フローリングの突き上げ

無垢フローリングの施工は難しいとか、無垢は反る、などと言われることもありますが、施工の仕方によって製品を正しく選ぶこと、施工方法を守ることは大前提です。例えば、施工時期や施工する場所(湿気の多さなど)に合わせて、施工後も呼吸する無垢材に適切なクリアランス(逃げ)を持つこと、捨て貼りをするのか、直貼りをするのかに合わせて商品選びをすることなどです。

もし、捨て貼り用のフローリングを床スラブに直に貼ったらどうなるか。もし、クリアランスを十分に取らずに施工し、雨季になって湿気が増えたらどうなるか。答えは、反りや突き上げ、割れ等の不具合が必ずと言っていいほど起こります。

こちらの画像は、無垢フローリングを土足で使っている場所のフローリングの一部です。フローリングの間の実(さね)が見え、突き上げが起こっています。突き上げとは、施工した後のフローリングが膨張した際、逃げ場がないときに表面に盛り上がってくる現象です。写真ではわかりにくいかもしれませんが、数センチも床板が盛り上がり、実(さね)と実の間に隙間が出ています。ひどい場合は、このまま反り上がり、実が外れてしまうこともあります。

無垢フローリング 突き上げの様子
無垢フローリングは正しく施工を。フローリングの突き上げ
無垢フローリングは正しく施工を。フローリングの突き上げ

もし、突き上げが起きてしまっても、雄実を切り落とし、盛り上がったフローリングを外して、適正な巾のフローリングをはめ込みなおす補修も可能です。ただし、補修をすれば、やはり既存の部分と、経年変化の違いや色などの違いは出てしまうので、突きあげが起こらないようにするのが一番であることは言うまでもありません。